7月例会のご報告

7月29日(木)SJの会員でもあり、長い間ドキュメンタリーの分野でご活躍の市岡康子さんと坂元良江さんのお二人をお迎えして例会が開催されました。

まず、市岡さんから、これまでを振り返って、ドキュメンタリー番組制作に懸けた熱い思いを伺うことができました。そして24年間日本テレビ系列で放送した「すばらしい世界旅行」シリーズの制作に携わった中での代表番組「クラ 西太平洋の遠洋航海者」の上映がありました。海外取材に女性がでることさえ困難な時代に、欧米ではない島国ニューギニアに渡り異文化の中で4か月以上滞在、取材し番組を制作されたという経験談。当時のことを淡々とお話になりましたが、きっと想像を絶するご苦労があったに違いありません。今でも最後から2カット目のシーンを見るとジーンとくるという市岡さんのお言葉に、番組作りへの芯の強さと熱意を感じました。

続いて坂元さんから「常に人間とは何かを考えて取り組んできた」とドキュメンタリー制作に懸けてきた思いを語って頂きました。対談ドキュメントを2年間で100組 放送したことで、人と人を結びつけ学んだことがその後の番組制作につながって、多くの人間関係の中で番組を作ることができたとおっしゃいました。学生時代 から「世の中を変えられるような仕事がしたい」と考えていらっしゃったそうです。そして、死を前にした小田実さんが坂元さんに「撮りなさい」とおっしゃっ てできたNHKハイビジョン特集「小田実 遺す言葉」の上映もありました。坂元さんとの長い間の信頼関係によって小田実さんの最後を映像に遺せた功績が、 ドキュメンタリーの本質だと感じました。

お二人とも第一線で「人間とは何か」を追求され、それぞれの分野でドキュメンタリー番組の制作に情熱を傾けてこられました。そして「大変だったけれど幸せなときだった」というお言葉と笑顔に、充実した時間を過ごされてきたことが分かり感動しました。

お二人のパワーとお人柄が垣間見られた楽しい一時でした。
市岡さん、坂元さん、貴重なお話をありがとうございました。

(Web担当 岡本るみ子記)

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